金山農民画ツアーレポート
9月27日 日曜日 曇り
最近、上海でも農民画という言葉をよく耳にするので、少し農民画について調べてみました。全く芸術の分野には疎い私ですが、その独特な色遣い、素朴な日常を描いた作品に魅了されました。
ということで今回企画した農民画体験ツアー
早朝集合にも関わらず小さなお子様から年配の方まで、
9名の方に参加いただきました。
今回の目的地は上海市金山区にある農民画村。
ここは綺麗な公園のように整備されていますがその中で実際に画家さん家族が野菜を植えたり家畜を飼って生活をされています。
さすが郊外だけあって静かなところで空気も綺麗です。
そしてここには上海の画家だけではなく「陕西,云南,吉林,山东,青海」など農民画を描いている中国各地の画家さんが集まっていて、興味深いのはそれぞれ技法や色使いが違い地域の特色が出る点です。
今回お世話になった上海の曹先生は明るく優しい方、しかも上海農民画界では超有名お方でなんと上海万博の為に市政府から依頼されて描いたほどの実力者。
そんな先生からの直接指導に参加者も驚きの様子。
当日もテレビの取材が来ていて、参加者もリポーターに農民画についていろいろ質問されるハプニングもありました。
アトリエの大きなテーブルに9名が座り、渡された今回のお題は『ウサギ』
と言っても下絵は先生が用意して下さったので、先生が描いた見本を見ながら
色を塗っていくだけ。今回参加しなかった方の中には絵が下手だからという方が何人もおられましたが、絵心が全くない私でも色を付けていくうちに農民画っぽくなっていくので、
次回は参加してほしいな~
最初はみんな先生の見本に習い塗っていたけれど、途中から完全に独創的になり、各自思い思いに色を選択して好きに塗っていました。
本来、絵というものは決まった色なんて存在しないのだから独創的でいいではないか!
これが芸術だ!なーんて勝手に納得してた私です。汗
大人も子供も真剣に作業していて自分の世界に浸っている様子でした。
2時間弱の工程はあっという間に終わり、その後は互いの作品の品評会。
乾燥させて額に入れたらより農民画っぽくなり参加者も満足顔。
すっかり農民画に魅了された参加者の皆さまは曹先生が描いた作品に釘付けになり、次々に購入していました。 財布の紐緩みっぱなし!
2時間集中したので参加者一同お腹がペコペコ!!
池の畔にある奇麗なレストランへ
地元で取れた新鮮な野菜を使った家庭料理はどれも美味しくて、テーブルの上はすぐに綺麗に片付いてしまいました。
食事のあとは、水郷の町、楓涇観光へ。
上海近郊にはいくつか水郷があります。ここはさほど大きな規模では無いですが、綺麗に整備されていて、散歩には最適な場所でした。
水路の両岸には小さな店が並び、地元の名物ちまきや、蛙の唐揚げを売っていたり、一番みんなの興味を引いたのが蜂の巣からローヤルゼリーを取り出す作業をしていた人達でした。
楓涇観光のあとはバスで上海へ。
朝から約9時間、農民画+金山周辺観光をしましたが、未来都市上海とは全く違うのんびりした上海を見れ、中国の文化にも触れることが出来て充実した一日ではなかったと思います。
参加者からもまた農民画を描いてみたいとの意見もあり、今回の遠足は成功したのではないでしょうか?
もちろん私もまた金山に行ってのんびりしたいと思いました。